研究課題
本研究は、低温で特異な物性(重い電子的振る舞い)を示すLiV_2O_4の物性起源の解明の為に温度・圧力環境場と回折実験(単結晶および多結晶)およびMEM(Maximum-Entropy Method)法との併用により、電子密度変化の追跡を行うものである。本物質では、高圧下でイオンの価数秩序化が考えられるので、圧力下での価数秩序過程も電子密度分布変化から明らかにする事を主眼とする。平成20年度では、平成19年度で整備した単結晶育成環境を用いてLiV_2O_4の単結晶育成を行うと共に、引き続いて、LiV_2O_4の放射光を用いた室温・高圧下における粉末回折実験を試み、本系におけるより最適な圧力媒体の選択を行うと同時にデータ収集を行った。その結果、本研究過程において量子ビームを用いた結晶構造解析技術として幾つかの派生する成果が上がった。
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Solid State Sciences 10(印刷中)
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A 600
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