本研究では、われわれが開発した「拡張された制限つき探索理論」(ECS理論)を、強相関電子系など多様な系に適用できる形に発展・拡充させることが目的である。具体的には、 (1)バンド理論による電子相関の描写範囲の拡大 ⇒対密度を基本変数に選んだECS理論 (2)時間に依存した物理現象の予言のための理論構築 ⇒動的事象、励起状態 (3)有限温度における物理量の予言のための理論構築 ⇒超伝導の第一原理的扱い (4)実際の物質群、特に強相関係に適用しその有効性も検証 ⇒beyond LDA(post LDA) を実現することである。
|