研究課題
まず、マクロに異なる状態の重ね合わせについて、それを我々が開発した方法で可視化することにより、その物理的な特徴を捉えることに成功した。さらに、ハミルトニアン時間発展を外来ノイズから守る新しい方法を提案した(論文投稿済み)。この方法を用いれば、作成が困難である長大で複雑な量子回路を作らなくても、量子ドットなどの二準位系をラフに配置するだけで、エンコードされた時間発展を自然に誘起することができる。そして、我々がerror correction sequenceと名付けた新しい量子エラー訂正プロトコルを用いることにより、外来ノイズから守ることができる。また、多自由度系が非平衡になったら、そもそもどんな状態が出現するのかを調べるために、相互作用する古典多自由度系の解析を行った。多くの場合、量子状態は、古典的な状態のまわりに「量子補正」を入れることで求まるので、まず古典状態を求めることが重要だからだ。その結果、多体相互作用と不純物散乱が共存する系で、長時間相関がどのように現れるかを、初めて明らかに出来た。
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