研究課題/領域番号 |
19540445
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
高羽 浩 岐阜大学, 工学部, 准教授 (90293539)
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研究分担者 |
川口 則幸 国立天文台, 水沢VERA観測所, 教授 (90214618)
日置 幸介 北海道大学, 理学研究科, 教授 (30280564)
須藤 広志 岐阜大学, 工学部, 助教 (70362176)
河野 祐介 国立天文台, スペースVLBI推進室, 助教 (00370106)
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キーワード | 測地 / 電波望遠鏡 / e-VLBI |
研究概要 |
平成21年度は、以下の整備・開発・研究を行った。 1.岐阜大学11m電波望遠鏡の整備 ・観測制御システムとして米国のNASA・GSFCが開発したFS9(Field System Ver. 9)の動作確認を行ない、電波望遠鏡およびビデオコンバーターの制御ができるようになった。 ・保守に出していた水素メーザー原子時計の立ち上げを行なった。GPS受信機との超精密な時刻比較を行い、協定世界時との時刻差を一ヶ月で1マイクロ秒以下に抑えることに成功した。 ・11m電波望遠鏡の定期保守を行い、オイル、グリースなどの交換、受信機冷凍機の保守を行った。 ・VLBI用の超高速A/D変換器を用いた分光計を整備し、11m電波望遠鏡のポインティングをさらに高精度化した。 2.e-VLBI観測 ・水素メーザー原子時計の保守後の立ち上げ、調整を行い、岐阜大学11m電波望遠鏡と情報通信研究機構・鹿島34m電波望遠鏡とe-VLBI観測を行ない、フリンジ検出に成功した(2009年10月)。 ・北海道大学11m電波望遠鏡が超高速ネットワーク(SINET)に接続され、岐阜大11m、鹿島34m鏡との3局e-VLBI実験を行ない、フリンジ検出に成功した(2009年12月)。 3.測地e-VLBI ・米国NASA・GSFCで開発された測地VLBI解析ソフトCalc/SolveのLinux版を導入し、測地の基線解析に使えるよう整備を行なった。
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