フィリピン海プレートの沈み込み過程の急変帯における地殻の変形様式

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19540446
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 固体地球惑星物理学
• 研究機関: 高知大学
• 研究代表者: 田部井 隆雄 高知大学, 教育研究部自然科学系, 教授 (40207220)
• 研究協力者: 一谷 祥瑞 高知大学, 大学院・理学研究科 ; 石川 公美子 高知大学, 大学院・理学研究科 ; 島本 麻美 高知大学, 大学院・総合人間自然科学研究科 ; 平田 諒次 高知大学, 大学院・総合人間自然科学研究科 ; 藤岡 正弘 高知大学, 理学部 ; 井上 学 高知大学, 理学部
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 地殻変動 / GPS / フィリピン海プレート

研究概要

フィリピン海プレートの沈み込み角度と境界の走行が急変する豊後水道地域において,無停電・自動ダウンロードGPS観測システムを開発し,国土地理院全国観測網を補間する連続観測を実施した.四国から九州へ劇的に変化する地殻変動様式の遷移過程を明らかにするとともに,2009年後期よりこの地域の下部でスロースリップイベントが始まったことを確認した.開発した観測システムは,インドネシア・スマトラ断層の活動監視にも応用された.

研究成果

• [雑誌論文] 3次元GPS速度場から推定した南海トラフのすべり欠損分布-推定領域を繰り返しシフトさせる測地インバージョン解析- (2010)
  • 著者名/発表者名: 一谷祥瑞, 柄健太朗, 田部井隆雄
  • 雑誌名: 地震 63巻(印刷中)
  • 査読あり
• [雑誌論文] スマトラのGPS観測による2004年アチェ・アンダマン地震の破壊・余効過程の解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤武男, Agustan, E. Gunawan, 木股文昭, 田部井隆雄
  • 雑誌名: 月刊地球 31巻 ページ: 143-150
• [雑誌論文] Interseismic deformation of the Nankai subduction zone, southwest Japan, inferred from three-dimensional crustal velocity fields (2007)
  • 著者名/発表者名: Tabei, T., M. Adachi, S. Miyazaki, T. Watanabe, S. Kato
  • 雑誌名: Earth, Planets and Space Vol.59 ページ: 1073-1082
  • 査読あり
• [学会発表] 稠密GPS観測による四国西部の地殻変動場と中央構造線の運動様式 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田部井隆雄
  • 学会等名: 日本測地学会
  • 発表場所: つくば市
  • 年月日: 2009-11-05
• [学会発表] 伊豆半島とその周辺の地殻変動速度場と運動様式の推定 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田部井隆雄
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合
  • 発表場所: 千葉市
  • 年月日: 2009-05-16
• [学会発表] Peninsula in the northern margin of the Philippine Sea plate (2008)
  • 著者名/発表者名: Ishikawa, K
  • 学会等名: メリカ地球物理学連合
  • 発表場所: サンフランシスコ市
  • 年月日: 2008-12-16
• [学会発表] GPS臨時観測の現状と意義- GEONETとの連携, そして海外観測- (2008)
  • 著者名/発表者名: 田部井隆雄
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合
  • 発表場所: 千葉市
  • 年月日: 2008-05-28
• [学会発表] 3次元GPS速度場を用いた南海トラフのすべり欠損分布の推定 (2008)
  • 著者名/発表者名: 一谷祥瑞
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合
  • 発表場所: 千葉市
  • 年月日: 2008-05-25