研究課題
基盤研究(C)
南極YM85地点と北極のNGRIP観測拠点において採取されたフィルン空気のアーカイブサンプルを用いて、それぞれのフィルン空気の温室効果気体の分析を実施した。YM85地点では、深度70メートル付近における二酸化炭素とメタン濃度が、およそ304ppm、970ppbと極めて低く、1920年代の空気であるものと推定された。さらに、メタンの炭素同位体比と水素同位体比を分析し、メタンの濃度とその同位体比の大気変動の逆推定により、過去100年間では、バイオマスマス・バーニングに伴うメタンの放出が重要であることが判明した。また、フィルン空気成分を支配する重力分離効果や年代分布の概念が、成層圏大気中の成分に起こる現象に類似しており、同様の解析手法が適用できる可能性が示唆された。
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