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2008 年度 実績報告書

電磁波反射法を用いた水路実験3次元モニタリングとその河川堆積相への適用

研究課題

研究課題/領域番号 19540486
研究機関千葉県立中央博物館

研究代表者

熊代 浩子 (岡崎 浩子)  千葉県立中央博物館, 自然誌歴史研究部地学研究科, 主席研究員 (10250135)

研究分担者 中里 裕臣  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究所, 主任研究員 (00373225)
キーワード平面水路 / 蛇行河川 / 洪水堆積物
研究概要

本研究目的は,電磁波反射法による実験堆積物の高分解能非破壊解析の可能性をさぐるもので,数GHzの中心周波数を持つ高周波のレーダを用いてcmオーダーで実験堆積物の構造を非破壊で把握し,繰り返し測定による堆積構造の形成過程の可視化を行う.このようなレーダーアンテナを平面実験水路に設置し実験堆積物の3次元断面のモニタリング手法を開発し,この手法を応用して河川堆積物の形成過程を解明するものである.
当該年度は,既設の小型平面水路を用いて蛇行河川流路形態を復元し,その結果に基づき,当該研究用の平面水路の設計・製作を行った.
研究成果としては
1.千葉県袖ヶ浦市吉野田でみられる更新統下総層群清川層の下部は,層厚約6mの河川堆積物にみられる洪水堆積物(岡崎ほか,2004など)の再検討をおこなった.
2.このような河川堆積物の堆積過程を推定するために,水路実験をおこなった.微地形の形成過程を観察するめに,幅60cm,長さ120cm,高さ20cmの平面水路を用いた.実験材料として用いいたのは園芸用土(粒径約1mm,数%程度泥サイズ粒子を含む.比重約1.2)で,平面水路勾配は約3.5°,給水量は約1.3リットル/分でおこなった.その結果,流路幅約5cmの蛇行河川が発生し,流路変遷をするのが認められた.この水路河川の微地形から更新統河川堆積物の形成過程を推定すると,予察的だが,レンズ状細粒砂層と砂質砂層の互層,および分級の悪い砂質泥層は,洪水時にポイントバー上に形成された可能性がある.
3.これの小型の平面水路実験の結果から,本研究用の水路を制作をおこなった.
可変勾配平面水路:下部鋼製フレームおよび可変勾配用ジャッキ,水路(長さ3800mm,幅1200mm,高さ300mm),貯水槽(パンチングプレート付き),堰板付き

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 更新統洪水堆積物の3次元復元2009

    • 著者名/発表者名
      岡崎浩子
    • 学会等名
      日本堆積学会
    • 発表場所
      大阪工業大学
    • 年月日
      2009-03-28
  • [学会発表] 沖ノ島遺跡から見つかった植物化石群の堆積季節の推定2008

    • 著者名/発表者名
      小林真生子・百原新・岡崎浩子・清永丈太・岡本東三・柳澤清一・千葉大学文学部考古学研究室
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2008年大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      2008-05-28
  • [学会発表] バリアー島システム中の潮汐三角州の発達過程-更新統下総層群木下層の例-2008

    • 著者名/発表者名
      岡崎浩子・黒住耐二
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2008年大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      2008-05-27
  • [学会発表] 千葉県沖ノ島遺跡にみられる完新統イベント堆積物の堆積過程2008

    • 著者名/発表者名
      岡崎浩子・江口誠一・百原新・小林真生子・岡本東三・柳澤清一・千葉大学文学部考古学研究室・清永丈太・林成多
    • 学会等名
      日本堆積学会
    • 発表場所
      弘前大学
    • 年月日
      2008-04-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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