研究概要 |
1.1-(アリルエチニルカルコゲナ)ナフタレン(1-(ρ-YC_6H_4CCZ)C_10H_7(1))の構造制御 1-(アリルエチニルカルコゲナ)ナフタレン(1-(ρ-YC_6H_4CCZ)C_10H_7(1))を、種々のGおよびYの組み合わせについて合成し、その構造をX線結晶構造解析により決定した。またその構造の支配因子を、GおよびYの特性を考慮し、量子化学計算を駆使して明らかにした。 2.1-(アリルエチニルカルコゲナ)ナフタレン(1)中の第16族原子およびエチニル基の特性 1中の第16族元素およびエチニル基の特性を種々の分析機器(NMR, MS, IR, UV, CV等)を用いて探索した。 3.拡張超原子価化合物を複数のエチニル基で架橋させた長鎖・直線状化合物の合成と構造決定および物性評価 エチニル基で架橋させた長鎖・直線状化合物(2)を合成し、その構造をX線結晶構造解析により決定した。 エチニル基1つで架橋させた2では、-C-Se・・Se-C≡C-Se・・Se-C-の8原子が直線状に並列し、ナフタレン環は互いに直交していた。また、エチニル基2つで架橋させた場合には、-C-Se・・・Se-C≡C-C≡C-Se・・・Se-C-の10原子が直線状に並列していた。これら化合物中の第16族原子およびエチニル基の特性を種々の分析機器(NMR, MS, IR, UV,蛍光,CV等)を用いて探索した。またその非結合相互作用や結合様式を理論計算により検討した。
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