研究課題/領域番号 |
19550147
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
佐藤 縁 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 主任研究員 (40357132)
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研究分担者 |
吉岡 恭子 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 主任研究員 (50358321)
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キーワード | バイオインターフェース / 糖鎖 / 自己組織化単分子層 / 金雷極 / 雷気化学計測 / 表面プラズモン共鳴 / 非特異吸着抑制 / 分子認識 |
研究概要 |
本研究の目的(水素結合や分子間力相互作用を中心とする弱い相互作用を検出するたあの方法確立、弱い相互作用を利用したインテリジェントな分子認識表面の構築)に従い、今年度は、1:認識分子と非特異吸着抑制分子混合膜によるタンパク質認識最適条件の探索2:電気化学制御の組み合わせによる、分子相互作用検出方法の検討につき、研究を進めた。 モデルタンパク質としてレクチンであるCon Aを用い、各種鎖長の糖鎖チオール分子(認識分子)と非特異吸着抑制分子でドメイン構造をつくり、Con Aに最適な認識構造を検討した。特に、非特異吸着抑制分子に注目し、新規に直鎖アルキル部を短く設計したトリエチレングリコールチオール単分子層が非特異的な吸着を効果的に抑えることを確認した。認識部位である糖鎖を高い方向に配列し、修飾層内での分散度を上げたところ、糖鎖20-30%の混合膜においてレクチンの吸着が特異的に増大すること、また、この表面ではレクチンと糖鎖間の相互作用が高い現象)を見いだした。 修飾界面作成時に、電気化学活性基を有する分子(フェロセニルアルカンチオール等)を非特異吸着抑制分子として用い、糖鎖-レクチンの認識の電気化学的制御を行った。電位変化時に、レクチンの認識が高まることが確認できた。電位制御時にレクチンの認識が高まる理由について、接触角計(本年度購入備品)にてぬれ性の変化を確認し、表面プラズモン共鳴装置にて膜厚(構造)変化などを確認したが、本件については棄年度引き続巽検討を行う。
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