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2009 年度 実績報告書

高感度放射線検出バッチの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19550152
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山口 忠承  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (60295722)

研究分担者 小嶋 崇夫  大阪府立大学, 放射線センター, 助教 (70360047)
キーワードカラー線量計 / ジアリールエテン / 放射線
研究概要

放射線で発色された色彩に基づく線量計は、放射線治療や放射線による滅菌の手段として広く用いられている。これまでの研究で開発されている化学変化に基づく線量計は、放射によって生じる酸か、ラジカルによって生じた反応で引き起こされた色変化に基づいている。別のタイプの線量計はジアセチレン誘導体を用いている。これらの線量計は広く用いられているが低い放射線感受性と保存安定性に欠けている。
フォトクロミック化合物の1種のジアリールエテン誘導体、1、2-ビス(2、3-ジメチル-5-チエニル)ペルフルオロシクロペンテンは、ガンマ線照射による放射線の検知が可能出ることを発見した。ジアリールエテン誘導体は保存安定性に優れると考えられる。本研究では、低い放射線感受性を有するジアリールエテン誘導体の開発を目的として研究を行った。具体的には、感度向上のために、色素とともに用いられる、溶媒中やポリスチレン、更にシロキサン誘導体を用いた場合の効果、それら媒体中で、放射線のエネルギー伝導に有効な蛍光性誘導体の添加に関する研究を行い、放射線照射に基づく発色性の解明を行った。ポリスチレン媒体中、ジアリールエテンとフルギド誘導体の-77℃による研究でラジカルイオンを通じて色彩が変化することが明らかになった。また、溶媒中の研究で蛍光性物質の添加は、放射線感受性を上げるために効果的であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Photochromism of Diarylethene Oxazole Derivatives in a single-crystal line phase2009

    • 著者名/発表者名
      T.Yamaguchi, W.Taniguchi, T.Ozeki, S.Irie, M.Irie
    • 雑誌名

      Journal of Photochemistry and Photobiology A : Chemistry 207

      ページ: 282-287

    • 査読あり
  • [学会発表] 還元反応を利用した新規フォトクロミック化合物の創製2010

    • 著者名/発表者名
      山口忠承、谷口渉、香川知慶、尾関徹
    • 学会等名
      日本化学会第90春季年会
    • 発表場所
      近畿大学 東大阪キャンパス
    • 年月日
      2010-03-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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