• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

固体分散を用いた無溶媒反応プロセスの展開

研究課題

研究課題/領域番号 19550154
研究機関近畿大学

研究代表者

佐々木 洋  近畿大学, 理工学部, 講師 (70205871)

研究分担者 岩崎 光伸  近畿大学, 理工学部, 講師 (20278740)
森本 純司  近畿大学, 理工学部, 教授 (30088471)
市原 潤子  大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (60110772)
山口 後郎  大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (40167698)
キーワードグリーンケミストリー / 無溶媒反応 / 触媒 / 固体分散相 / エポキシ化反応 / 水素化反応
研究概要

1アリルフェニルエーテル,1-デセン,3-オクテン2-オール,およびシクロオクテンの無溶媒エポキシ化反応に適した固体分散相として,アパタイト系粉体より安価なシリカ系粉体があることを見出した。固体分散相に適したシリカ粉体は,細孔が無く,反応基質の分散速度の速いことが必要である。かさ密度および粉体の反応基質による空隙飽和度は反応基質の分散速度に影響するが,粉体形状,粒子形および粒度分布は反応活性に影響しない。また7-タングステン酸塩触媒が高い反応活性を示すことを見出した。活性の高い触媒に共通するポリ酸塩触媒の骨格構造は二重結合性の酸素原子が2個配位した八面体サイトであり,この部位を多く持つポリ酸塩触媒が高活性である。ケギン型ヘテロポリ酸塩触媒およびこの欠損型ポリ酸塩触媒を合成し,その反応活性および反応生成物収率の経時変化から,活性サイトの構造を推察した。
2ベンジルアルコールの無溶媒脱水素酸化反応には固体分散相としてアパタイト系粉体,リンバナドモリブデン酸セチルピリジニウム触媒の組み合わせが適していた。ベンズアルデヒドから安息香酸への酸化反応を防止するためには,パイドロキシアパタイト粉体が適していることを見出した。
3水素化ホウ素を用いた水素化反応は無触媒で進行し,反応に要する水を適当量吸着するシリカ系粉体が適していることを見出した。常温常圧での無溶媒反応を進行させるために,大気中の水蒸気を利用することによって,環境負荷が小さい反応プロセスを構築できることを見出した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 液体NH_3およびTaCl_5を用いたタンタル窒化物および酸窒化物のグリーン合球2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木 洋
    • 雑誌名

      Material Technology 26

    • 査読あり
  • [学会発表] Liquid-NH_3を用いた可視光応答光触媒Ta_3N_5およびTaONのグリーン合成2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木 洋
    • 学会等名
      第8回グリーン・サスティナブルケミストリーシンポジウム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-03-06

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi