両親媒性物質(amph.)との複合体形成が、美白剤であるhydroquinone(HQ)を安定、安全な成分にできることを明らかにしてきたが、今回それを発展させ、種々amph.とでHQ複合体形成を試み、その皮膚透過について検討した。複合体は単鎖、二本鎖各々を有するカチオン性amph.間で得られ、これらは単体HQに比べ熱安定性も増加していた。皮膚透過性実験では、HQに比べて、HQ複合体は高い皮膚移行性が見られた。アンチエイジング機能を持つポリフェノールの皮膚吸収には、低HLB値の非イオン性界面活性剤溶液を用いることが有効であった。
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