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2007 年度 実績報告書

新規な室温動作型硫黄-リチウム電池系の構築と界面反応特性

研究課題

研究課題/領域番号 19550198
研究機関甲南大学

研究代表者

町田 信也  甲南大学, 理工学部, 教授 (10190381)

キーワード無機工業化 / 先端機能デバイス / 新エネルギー / 全固体電池 / リチウム電池 / 二次電池 / 硫黄
研究概要

現在市販されているリチウムイオン二次電池は、正極としてLiCoO_2やLiNio_2を母体とする層状岩塩型遷移金属酸化物が主に使用されているが、これらの遷移金属類は資源量が乏しい希少金属類(レアメタル)であるとともに、単位重量あたりの電気化学容量は130〜200mAhg^<-1>程度にしかならない。一方、硫黄は、1600mAhg^<-1>以上の大きな理論電気化学容量を有する。さらに、硫黄は資源的に豊富で安価な素材であり、毒性が少なく、リチウム電池の正極材料として魅力的な物質である。本研究は、高いエネルギー密度が期待できる硫黄を正極材料とし、隔膜として無機系固体電解質を用いるこどにより、室温動作が可能な硫黄-リチウム二次電池系を構築することを目的としている。
本年度は、硫黄に硫化銅(CuS)を添加した複合電極材料について検討を行い、この複合電極が全固体リチウム電池の正極として機能することを確認するとともに、この硫黄電極が高エネルギー密度を有する電池の正極材料として非常に有望であることを見出している。また、添加した硫化銅(CuS)は硫黄を活性化させるための電極触媒として働いていると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] メカニカルミリング法によるマグネシウムイオン伝導性MgI2-MgPS3系非晶質体の合成2007

    • 著者名/発表者名
      鳥居 祐一・町田 信也・重松 利彦
    • 学会等名
      粉体粉末冶金協会平成19年度春季大会
    • 発表場所
      早稲田大学国際会議場
    • 年月日
      2007-06-07
  • [学会発表] LiMS2(M=Al,Ga,Bi)-Li4GeS4系非晶質材料のリチウムイオン伝導特性2007

    • 著者名/発表者名
      中嶋 祥一・町田 信也・重松 利彦
    • 学会等名
      粉体粉末冶金協会平成19年度春季大会
    • 発表場所
      早稲田大学国際会議場
    • 年月日
      2007-06-07
  • [図書] 現代無機材料科学2007

    • 著者名/発表者名
      町田 信也(分担執筆)
    • 総ページ数
      219
    • 出版者
      化学同人

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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