2,2'-ビス(4-スルホフェノキシ)ベンジジンと非スルホン化ジアミンとナフタレン系テトラカルボン酸二無水物とから合成したブロック共重体は、透過電子顕微鏡観察から、親水性と疎水性層状ドメインが膜面方向に配向したミクロ相分離構造を示した。層状ドメイン構造は、膜膨潤の異方性(膜面方向に比べて膜厚方向に大きく膨潤)の増加を生じた。その結果、膜面方向のプロトン伝導度は大きく増加したが、膜厚方向の伝導度は大きく減少し、燃料電池発電性能は、ランダム共重合体に比べて、特に低加湿で大きく低下した。これを基に新規な芳香族系ブロック共重合電解質膜を開発した。
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