近赤外光を照射して皮膚下細胞内外の液中の健康指標のグルコース、アルブミンなどの測定のための光ビームの侵入深さ、伝搬長、偏光の変化、ビーム広がり等をモンテカルロ計算で明らかにした。次に水に溶解したグルコースの測定を行い、低濃度グルコース量の測定は難しいことを明らかにした。その過程で超音波的発生したバブルにより、重い水の水素結合を切断することを試みた。この実験結果からグルコースそのものではなくグルコースの安定状態に移行する過程により濃度が測定できることを利用した測定法を提案した。更に拡散光を用いた生体測定においてイオントフォレシスができるよう、電圧を加えながら分光測定ができる透明電極を開発した。また活性酸素計測のための表面波プラズモンセンサを開発した。
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