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2008 年度 実績報告書

飛翔体衝突による粉粒体のクレーター形成メカニズム及び力学的支配因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19560089
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

西田 政弘  名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (60282828)

キーワード粒粒体 / 衝突 / 貫入 / 跳ね返り / クレーター / 形成メカニズム
研究概要

塩化ビニル製容器(400mm×300mm×高さ200mm)にランダム充填した粉粒体に対し,その表面の中心に球状飛翔体を衝突させ,クレーター形成の挙動を,二台の高速度ビデオカメラ(側面からと上方から)による撮影により,詳細に調べた.実験において飛翔体と粉粒体の密度の比,直径の比を変化させ,飛翔体が貫入する臨界角度(貫入臨界角度)およびクレーターの形状に与える影響を調べ,実験式の構築を行った.粉粒体として,プラスチック球(直径6mmで0.12g,0.25g,0.33g),ガラスビーズ(直径1.7mm)および3号ケイ砂を用い,飛翔体として,鋼球(直径6〜20mm)および直径11.1mmのアルミナセラミックス球,真鍮球を用いた.飛翔体と粉粒体の密度の比は最も重要な因子であり,貫入臨界角度に対し,密度比の0.5乗に比例した.直径比の影響はプラスチック球とガラスビーズを用いた結果とケイ砂を用いた結果で傾向が異なり,それぞれの実験結果を用いて実験式を構築した.傾向が異なる理由は不明であるが,特性のうち両者で主に違うのは,安息角もしくは形状係数であるため,それら関係していると思われるが今後さらなる検討が必要である.
また,飛翔体の形状の影響を調べるため,同じ質量もしくは形状の飛翔体を用いた.球と同じ質量の円柱(先端が平面もしくは球形)と,中空した円柱を用いて調べた.その結果,貫入臨界角度に対しては飛翔体の先端形状(先端面積)に主に依存し,質量の影響の方が小さいことがわかった.またクレーターの形状は,円柱形の飛翔体の場合,中央丘型クレーターとなり,球形の場合と異なる結果であった.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 二次元規則配列された粒子群への飛しょう体の衝突(層数および異材層の影響)2008

    • 著者名/発表者名
      西田政弘, 田中皓一
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集A 74

      ページ: 419-427

    • 査読あり
  • [学会発表] 粒子集合体への貫入挙動に与える飛翔体形状の影響2009

    • 著者名/発表者名
      楊ハン
    • 学会等名
      平成20年度衝撃波シンポジウム
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-19
  • [学会発表] 三次元粒子集合体への飛翔体の衝突現象の観察(衝突現象の変化に伴うクレータの形状の変化)2009

    • 著者名/発表者名
      奥村允
    • 学会等名
      平成20年度衝撃波シンポジウム
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] 三次元粒子集合体への飛翔体貫入現象の離散要素法シミュレーション2009

    • 著者名/発表者名
      永松淳司
    • 学会等名
      平成20年度衝撃波シンポジウム
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] 異種粒子層を含む二次元粒子群への飛翔体衝突2008

    • 著者名/発表者名
      西田政弘
    • 学会等名
      第52回日本学術会議材料工学連合講演会
    • 発表場所
      京大会館
    • 年月日
      2008-10-23
  • [学会発表] Oblique Impact of Projectiles on Granular Beds Consisting of Large-Diameter Spheres2008

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Nishida
    • 学会等名
      Gordon Research Conference
    • 発表場所
      Colby College (USA)
    • 年月日
      2008-06-24
  • [備考]

    • URL

      http://kenkyu-web.nitech.ac.jp/Profiles/0004/0000275/profile.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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