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2008 年度 実績報告書

切削における摩耗を利用したサファイアの三次元加工

研究課題

研究課題/領域番号 19560108
研究機関千葉大学

研究代表者

中本 剛  千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30198262)

キーワード機械工作・生産工学 / 切削加工 / サファイア / ガラス / 摩耗 / 結晶面方位 / 三次元加工 / 加工体積
研究概要

サファイアやアルミナセラミックスなどの化学式がAl2O3で表される物質は工業的に非常に有用な材料である.これらの材料に対して加工を施すために各種の方法が開発されているが,三次元加工を施すことは困難である.本研究では,サファイアやアルミナセラミックスを工具として使用して,SiO2を主成分とするガラスに対して切削加工を施す.このとき切削点近傍において,Al2O3とSiO2の間で反応が生じてサファイアやアルミナセラミックスが摩耗する.本研究では,この工具摩耗を逆に利用して,サファイアやアルミナセラミックスに対して三次元形状の加工を施すことを目的としている.平成20年度は,本研究室において昨年度,製作した加工機を用いて,単結晶サファイアでガラスを切削する加工実験を行った.単結晶サファイアのa面,c面,r面のいずれをすくい面としたときにもサファイアに対して加工を施すことができた.3つの面の中では,最も硬度が高いa面をすくい面としたときの加工体積が最も大きかった.これは,本加工方法が加工する材料と加工される材料の硬度差を利用した加工法ではないことに理由があると考えられる.サファイアの相手材料として,ガラス以外の材料についても検討した.その中で,ステンレス鋼を切削したときには,加工量は大きいけれどもサファイアにチッピングや欠けが生じてしまった.そこで,ステンレスで粗加工を行い,ガラスによって仕上げ加工する方法を考案し,実際に多結晶サファイアに対して加工を施した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ガラスを切削したときの摩耗を利用したサファイアの加工2009

    • 著者名/発表者名
      中本剛
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(C編) 75

      ページ: 1122-1127

    • 査読あり
  • [学会発表] ガラスを切削したときの摩耗を利用したサファイアの加工(結晶面方位と除去量)2009

    • 著者名/発表者名
      中本剛
    • 学会等名
      2009年精密工学会春季大会学術講演会
    • 発表場所
      中央大学後楽園キャンパス
    • 年月日
      2009-03-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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