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2007 年度 実績報告書

冷間鍛造用線材表面潤滑被膜の実用的評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19560111
研究機関岐阜大学

研究代表者

王 志剛  岐阜大学, 工学部, 教授 (30244510)

キーワード塑性加工 / トライポロジー / 鍛造 / 摩擦試験法
研究概要

近年,環境保全の観点から,製品製造に伴う有害廃棄物の放出削減が強く求められている.冷間鍛造加工に多用されているリン酸塩化成被膜の処理は大変煩雑で大きな設備設置面積を必要とする上に,有害なスラッジを大量に放出するため,リン酸塩化成被膜に替わる新たな潤滑被膜の開発が精力的に行われている.種々の代替被膜が鍛造現場で試用されているが,それらのトライボ性能の見極めには多大の時間を必要としており,評価コストが膨大となっている.現状では,製膜メーカーにおいては基礎的摩擦試験法のバウデン試験法を用いて被膜性能を評価しているが,実際の鍛造加工時の摩擦状況とはかなり異なり,定性的な評価に止まっている.
本研究は,線材表面潤滑被膜処理メーカーにおける製膜条件の選定,製膜液の品質管理に使用でき,被膜のユーザーである鍛造メーカーにおける被膜(被加工材)の受入れ検査の手段として使えるトライボ性能評価法の完成を目指している.本年度では以下の各項目を明らかにした.
1.これまでに提案した評価法の簡便性と特徴を保ちながら,試験法の被膜のトライボ条件に対する敏感性を向上させ,被膜のトライボ性能差を十分な感度で表現できるように改良を加えた.
2.改良した試験法を用いて,各種潤滑被膜の評価試験を実施した.
3.FEM解析を用いて,被膜と下地との接合強度,被膜と金型との摩擦滑り条件,加工条件等を種々変化させて解析を行い,切断口からの膜切れ機構を明らかにした.

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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