• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

社会的交渉に基づくマルチエージェント型生産管理システムの提案とその実証的特性解析

研究課題

研究課題/領域番号 19560115
研究機関神戸大学

研究代表者

貝原 俊也  神戸大学, 工学研究科, 教授 (70289114)

キーワード生産管理 / マルチエージェント / 社会的交渉 / サプライチェーン
研究概要

消費者ニーズの多様化や複雑化,さらに製品ライフサイクルの短命化が進むにつれ,製造業を中心とするサプライチェーン全体において,納期の短縮化や変種変量生産への迅速な対応などが求められている.そこで我々は,現実の社会が有する効率性と安定性,頑健性などに着目し,システム内の構成要素のインタラクションとして,我々が日常社会で実践している社会的交渉を抽象化し適用することで,現実の社会と同様に大規模で動的に変容する生産環境下において,効率性と安定性を同時に実現できるような優れた性能を示す生産管理システムの新しい方法論について明らかにすることを目的として研究を進めた.具体的には,昨年度進めた社会的交渉モデルに関する理論的枠組みの整理・体系化をベースとして,今年度は,加工ワークを決定する方法として納期余裕と段取り時間を競り値としたディスパッチング型オークション方式を用いた社会的交渉プロトコルの運用系生産管理システムへの統合化,および生産管理プロトタイプシステムの検討を実施した.その結果,リアルタイムスケジューリングと並行して短期的な予測シミュレーションを実施することの有効性を確認し,さらに,現実の大規模機械加工ジョブショップラインを対象として,提案に基づき試作した生産管理システムの効果を明らかにできた.また,本システムの導入前と後でラインの性能を定量的に比較し,提案法の効果や有効性について検証・まとめを行った.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 限定的な情報共有環境下における拡張ラグランジュ分解調整法を適用した企業間交渉の最適化に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      貝原俊也, 指尾健太郎, 神野亘俊
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集 44巻11号

      ページ: 848-854

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Social contract based manufacturing scheduling with combina torial auction mechanism2008

    • 著者名/発表者名
      T. Kaihara, K. Sashio, K. Miura
    • 雑誌名

      Manufacturing Systems and Technologies for the New Frontier

      ページ: 265-268

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A study on modelling methodology of oligopolistic virtual market and its application into resource allocation problem2008

    • 著者名/発表者名
      T. Kaihara, S. Fujii
    • 雑誌名

      Electrical Engineers in Japan Vol. 164, No. 1

      ページ: 77-85

    • 査読あり
  • [学会発表] オークションによるセル間交渉を用いたセル生産スケジューリング手法に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      貝原俊也, 藤井信忠, 辻翔平, 藤井進, 倉橋正志, 林伸広
    • 学会等名
      精密工学会2008年度関西地方定期学術講演会講演
    • 発表場所
      堺市産業振興センター
    • 年月日
      2008-07-29
  • [図書] Agent-Based Approaches in Economics and Social Complex Systems V2009

    • 著者名/発表者名
      J. Opadiji, T. Kaihara
    • 総ページ数
      290
    • 出版者
      Springer-Verlag

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi