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2008 年度 実績報告書

高性能超微細放熱フィンの精密加工技術の開発とフィンの応用展開

研究課題

研究課題/領域番号 19560119
研究機関熊本大学

研究代表者

峠 睦  熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (00107731)

キーワード新型熱拡散デバイス / マイクロ溝 / ダイシングマシン / 超硬メタルソー / CPU冷却 / ヒートパイプ / 毛細管力 / 親水性(ぬれ性)
研究概要

パソコンのCPUなどをより効果的に冷却できる新型熱拡散デバイスの開発を目的として,そのデバイス内部に構築するマイクロ溝から成る毛細管構造体のための精密加工技術の開発を行った.マイクロ溝に求められる形状パラメータには,溝幅,深さおよびピッチがあり,これらを□m単位で精密に加工する必要があるため,ダイシングマシンを使用した.加工条件は加工精度,バリの発生,切削抵抗値,加工効率について検討し,送り速度2mm/s,回転数40,000rpm,ブレード切削方式はダウンカットを選定した.また,加工ブレードは刃数80枚の超硬K10製のメタルソーを選定した.
毛細管構造体の持つ流体駆動能力の評価には,CCDカメラ(HAS-220)を使用した.CCDカメラを用いて毛細管構造体上の2mm×2mmの領域を撮影し,毎回同じ位置からポンプによって蒸留水を0.001mL/sで滴下させた.それによって蒸留水の速度を計測し,毛細管構造体が駆動可能な流量を評価した.
これらのマイクロ溝の形状は平行型と格子状を検討したが,校舎に優れた性能が確認できた,しかし,大きなバリの発生が確認されたため,メタルソーの両側面に5゜傾斜をつけ,側面に切りくずの高い排出性と高い切削性を有するバックテーパーブレードにより優れた結果が得られた.最終的にエッチングにより発生したバリをほぼ除去することに成功した.
溝深さを400□mに一定とし,溝幅のみを変化させた場合,溝幅330□mに流量Qの極大値が観察された.また,溝幅を330□mと一定にし,溝深さのみを変化させた場合,700□mに流量Qの極大値が確認できた.これらの最適なパラメータを持つ毛細管構造体(150mm角,溝加工本数1170本)を熱拡散デバイスに組み込み,現在熱研究室で最終性能を評価している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 毛細管構造体の精密加工技術の開発と応用2008

    • 著者名/発表者名
      古賀昭信, 峠睦, 小糸康志, 豊福陽樹
    • 学会等名
      2008年度精密工学会秋季大会学術講演会
    • 発表場所
      東北大学川内北キャンパス
    • 年月日
      2008-09-10
  • [備考]

    • URL

      http://www.mech.kumamoto-u.ac.in/Info/lab/prec/kenkyuu.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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