研究課題
これからのメンテナンス技術には、「予知保全」の次の段階である「原因除去型保全」が必要不可欠である。本研究では、これまでの研究成果を発展させ、メンテナンス時期を適切に判定できる、色相判別法による安価で簡易的な、オンサイト潤滑油劣化診断法の開発を目指す。平成20年度は、分光光度計により潤滑油の劣化状態を判別するための指針を得ることを目標とした。(1)汚染物の色傾向を詳細に調査し、色が持つ情報の中から、潤滑油劣化診断に適したパラメータを考案した。 (本田・大学院生)(2)分光光度計を用いて、汚染物の反射率や劣化油の透過率とRGB値との関係を調査した。 (本田・大学院生)(3)従来の分析・計測機器の約1/20のコスト、約1/2の判定時間、約1/2のスペースで現場での迅速な劣化診断が可能になるオンサイト型の劣化診断装置を設計・試作した。 (本田)(4)潤滑油の性状分析とこれまで蓄積してきた摩耗粉解析の知識を用いて、本手法の有効性を検証した。 (岩井)(5)研究発表の項目にあるとおり、国内外の学会で研究成果を発表した。 (本田)
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Proceedings of 2008 International Symposium on Advanced Mechanical Engineering and Power Engineering (ISAME2008)
ページ: 246-249
ページ: 308-311