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2009 年度 実績報告書

機械的特性を利用した新しい電磁波機能をもつ構造を対象とした創成設計法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19560142
研究機関京都大学

研究代表者

西脇 眞二  京都大学, 工学研究科, 教授 (10346041)

研究分担者 泉井 一浩  京都大学, 工学研究科, 助教 (90314228)
野村 壮史  株式会社豊田中央研究所, 電磁波応用研究室, 研究員 (80394823)
キーワード設計工学 / 最適設計
研究概要

本研究では,力学的な特性を利用して電磁気機能特性の高度化・多機能化可能な構造の創成設計技術を構築することを目的とする.すなわち,荷重を負荷することにより誘電体で構成される対象構造が力学的に変形し,その結果,構造の形態・形状が変化することにより,電磁気機能特性を変化させる構造を創成設計する方法論をトポロジー最適化の考え方に基づき開発する.本年度は,開発の第三年目として,以下の項目について検討・開発を行った.
1.非線形効果を考慮した構造力学問題に関するトポロジー最適化の方法論の構築
構造力学の問題については,大変形等の非線形効果を考慮した最適化法を開発した.電磁気機能特性を変化するほど,構造が大きく変形した場合,大変形によって有限要素メッシュが大きくゆがみ,最適化が実行不可能になる問題点がある.本年度は,このような問題を解決し,非線形効果を考慮できるように,メッシュフリー法の有効な方法である粒子法とトポロジー最適化法の統合化を行った.
2.構造力学の領域と電磁波の領域のトポロジー最適化の統合化
昨年度までに,電磁場問題について最適化を行う方法論を有限要素法に基づきを開発した.本年度は,昨年度から引き続き,構造領域と電磁波領域の二つの領域に関するトポロジー最適化の方法の統合化を図り,線形な場合の統合化の方法論はほぼ完成した.また,電磁波機能として,特定の周波数における電磁波の反射・通過,負の誘電率,透磁率の特性を示す機能の実現を目標としているが,これらを満足する目的関数の定式化についても検討を行った.しかし,上記で示した非線形効果を考慮可能な方法との統合化には至っていなので,今後は,早急に非線形効果を考慮可能な方法と,構造領域と電磁波領域の二つの領域に関するトポロジー最適化の方法の統合化を図る予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Topology Optimization for Cross-Section Designs of Electromagnetic Waveguides Targeting Guiding Characteristics2009

    • 著者名/発表者名
      Nishiwaki, S., Nomura, T., Kinoshita, S., Izui, K., Yoshimura, M., Sato, K., Hirayama, K.,
    • 雑誌名

      Finite Elements in Analysis and Design 45

      ページ: 944-957

    • 査読あり
  • [雑誌論文] レベルセット法による形状表現を用いたフェーズフィールド法の考え方に基づくトポロジー最適化2009

    • 著者名/発表者名
      山田崇恭, 西脇眞二, 泉井一浩, 吉村允孝, 竹澤晃弘
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(A編) 75

      ページ: 550-558

    • 査読あり
  • [学会発表] A New Level Set Based Topology Optimization Method Using a Fictitious Interface Energy Model Based on Phase Field Method Concepts2009

    • 著者名/発表者名
      Yamada, T., Nishiwaki, S., Izui, K., Yoshimura, M.
    • 学会等名
      8^<th> World Congress on Structural and Multidisciplinary Optimization(WCSMO-8)
    • 発表場所
      Lisbon, Portugal
    • 年月日
      20090601-20090605

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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