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2008 年度 実績報告書

ニアドライ加工の高性能化とトライボロジー挙動

研究課題

研究課題/領域番号 19560144
研究機関香川大学

研究代表者

若林 利明  香川大学, 工学部, 教授 (00294736)

キーワードニアドライ加工 / MQL加工 / トライボロジー / エコマシニング / 環境対応 / 切削加工 / 潤滑剤 / 合成エステル
研究概要

本研究は、ニアドライ加工の代表であるMQL加工について、合成系エステル油剤等の潤滑剤や潤滑剤そのものの処理方法も対象にしてトライボロジー挙動を調べ、それらの結果をアルミニウム合金や難削材の切削性能と関連づけて検討することで、MQL加工の最適化と応用範囲の拡大につなげ、ニアドライ加工技術の高性能化に貢献することを目的としている。本年度に得られた研究成果は以下のとおりである。
1.合成エステルや比較対象となる各種油剤のトライボロジー特性評価
平成19年度に得た評価条件等にもとづき、合成系エステルと比較対象となる各種油剤をアルミニウム合金の摩擦に適用して基礎的トライポロジー特性を検討した。
2.実用MQL加工試験による切削性能の評価
アルミニウム合金のエンドミル加工を行い、工具への凝着状態の判定から、油剤としては潤滑性と粘度に関係する浸入性の両者に優れる必要があることを究明した。難削材のニアドライ加工については、ステンレス鋼を対象にエンドミル加工を行い、エステル油剤ミストのみを供給する通常のMQL加工ではなく、さらに水溶性切削油のミストを同一ノズルから供給できる複合ミストを用いる方法が、工具寿命の延長の観点から有望なことを見出した。
3.マイクロバブル処理油剤の安定化と油剤性能の検討
マイクロバブル処理を用いた目的物質の安定なエステル油剤中への微分散技術を確立し、その方法の実用化につなげるためのマイクロバブル微分散装置を試作した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Importance of MQL Media Composition in Near-Dry Machining of Aluminum2009

    • 著者名/発表者名
      若林利明
    • 雑誌名

      Key Engineering Materials 407-408

      ページ: 329-332

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Environmentally Friendly Machining of Aluminum Using Minimal Quantity Lubrication System2008

    • 著者名/発表者名
      若林利明
    • 雑誌名

      Proceedings of 41st CIRP Conference on Manufacturing Systems (26-28 May 2008, Tokyo)

      ページ: 377-380

    • 査読あり
  • [学会発表] MQLを用いたアルミニウム合金のエンドミル加工2008

    • 著者名/発表者名
      若林利明
    • 学会等名
      日本機械学会 : 第7回生産加工・工学機械部門講演会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      2008-11-22
  • [学会発表] ニアドライ方式によるステンレス鋼のエンドミル加工2008

    • 著者名/発表者名
      若林利明
    • 学会等名
      日本機械学会 : 第7回生産加工・工学機械部門講演会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      2008-11-22
  • [学会発表] アルミニウム合金のMQL加工における油剤のトライボロジー挙動2008

    • 著者名/発表者名
      若林利明
    • 学会等名
      2008年度砥粒加工学会学術講演会
    • 発表場所
      滋賀
    • 年月日
      2008-09-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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