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2007 年度 実績報告書

カオス力学に基づく乱流制御への新しい提案-クエット乱流での試み

研究課題

研究課題/領域番号 19560169
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

鬼頭 修己  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (10093022)

研究分担者 牛島 達夫  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教 (50314076)
キーワードクエット乱流 / 渦度プローブ / 大規模構造
研究概要

この研究を進めるために必要な熱線渦度プローブを開発した。4組のx型熱線よりなるプローブの正面から見たセンサー部サイズは1.25mm角である。はじめに気温変化に対する温度補償を,ソフト的にできるように補償ソフトを開発してその有効性を確認した。この渦度プローブの特性を調べるため,チャンネル乱流において乱れ強さ,乱れ渦度強さ,それらのパワースペクトルを実測した。結果を精度の高いDNSと比較した。渦度プローブによる乱れ強さ,乱れ渦度強さは速度勾配が強い壁面近傍をのぞいてDNSの結果とよく一致していることが確認できた。また,スペクトル分布もコルモゴロフスケールにわたり正しく求められていることがわかった。壁面近傍では,渦のスケールが小さいため,プローブの空間分解能が不足しているためDNSとの不一致が現れた。本研究の研究対象であるクエット乱流の流路中央部では速度勾配がそれほど強くないので,ここで開発した渦度プローブで十分な精度の結果を得ることができることを確認した。クエット乱流での縦渦の維持機構として,チャンネル乱流にみられる渦度輸送方程式中の渦生成項により減衰過程がないことが重要であることが変動速度、変動渦度相関項の測定から明らかになった。また,多チャンネル熱線流速計の測定から,ウエーブレット解析を用いることによりクエット乱流中の低速、高速ストリークの大規模揺らぎ構造に特異な構造(主流方向に傾いたジグザグ構造)の存在が見出された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Experimental study on large-scale streak structure in the core region ofturbulent plane Couette flow2008

    • 著者名/発表者名
      Osami Kitoh, Masayuki Umeki
    • 雑誌名

      Physics of Fluids 20

      ページ: 25107-1 25107-11

    • 査読あり
  • [学会発表] 渦度プローブによる平行平板間クエット乱流中における大規模縦渦維持機構の解明2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤由隆, 鬼頭修己, 牛島達夫
    • 学会等名
      日本機械学会流体工学部門講演会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20071117-18

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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