研究課題
マイクロ流路一体型レジスタンスCTを製作した例は今日まで一つも存在しないため、固液二相流マイクロ流路内のナノ粒子の三次元空間と時間の挙動パターンは、まったく明らかにされていなかった。そこで三次元空間と時間の挙動を定量的に考察することを目的とし、1マイクロ流路一体型レジスタンスCTを実際に作製し、2ナノ粒子流動挙動の計測を行った。1について:平成18年度すでに実施している基本設計をもとにして、固液二相流を対象とし、抵抗を測定する抵抗EPCTを製作した。このセンサは、MEMSセンサを応用したもので、1mm×1mmの矩形流路の周囲に12個のセンサを配置させた。さらに、本学のマイクロデバイスセンタにて、詳細設計したマイクロ流路一体型レジスタンスCTセンサおよびセンサ電極引出部の製作を実際に行い完成に至った。2について:マイクロ流路断面内に濃度の異なる水ベースのナノ粒子を流動させ、その濃度分布の計測を行い、ナノ粒子混相流のダイナミックスを定量的に考察するため、a.静止物体を用いてのマイクロ流路一体型レジスタンスCTのセンサ特性を調整し、静止標準画像を用いてその精度の評価を行い、また、b.移動物体を用いてのマイクロ流路一体型レジスタンスCTセンサ特性を調整し、フィーダによりナノ粒子をセンサ内に注入し、時間に対する抵抗値の変化を調べその精度の評価を行い、センサの調整を行なった。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件)
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