20年度はマイクロ流路一体型レジスタンスCTを製作し、ナノ粒子の固液二相流のインピーダンスを計測し、ナノ粒子混相流のダイナミックスを明らかにした。研究の具体的な実施とその過程・結果は下記の通りである。 1.新しく設計したマイクロ流路一体型レジスタンスCTに対して、ガウス法則とラプラス方程式の連立微分方程式を解き、管路断面マイクロ粒子位置の全パターンについて感度マップを計算した。 2.新しく開発したGVSPM法を用いた高精度な画像再構成法を、マイクロ流路一体型レジスタンスCT用に改良してGVSPM法の最適なパラメータを調整した。 3.マイクロ流路内のナノ粒子挙動のマイクロ流路一体型レジスタンスCTによる計測実験流路一体型マイクロ流路一体型レジスタンスCTを用い、流量、供給量を変化させ、インピーダンスを計測した。 4.高精度シリンダポンプからマイクロ流路一体型レジスタンスCTセンサ内に、実際にナノ粒子濃度をパラメータに振り、その粒子濃度分布に起因するインピーダンスの時間変化を測定し、画像再構成により、濃度分布を計測した。 5.まとめとしてマイクロ流路内のナノ粒子挙動のインピーダンスの変化のデータベースを作成し、本研究の有用性を確立した。
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