開発した多噴孔微粒化促進ノズルは、噴霧の拡がりがかなり大きく(約50°)、分裂長さが短く、噴霧粒径(ザウタ平均粒径)はかなり小さくなり(約10μm)、噴霧の微粒化特性が改善された。また、噴射流量が大幅に増加し(同一噴射差圧において約2.5倍)、流量特性が改善された。常温・高圧雰囲気下(300K,1.6Mpa)において、噴霧先端到達距離は短いが、噴霧の拡がりは格段に大きくなり(これまでの約3倍)、高分散噴霧が得られた。さらに、液体の動粘度によらず、噴霧の拡がりはかなり大きくなり、噴霧液滴は小さくなる良好な噴霧が得られた。
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