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2008 年度 実績報告書

超音波を付与したナノ強化材分散融液の凝固による機能性複合材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19560220
研究機関富山商船高等専門学校

研究代表者

義岡 秀晃  富山商船高等専門学校, 商船学科, 准教授 (80259845)

研究分担者 八賀 正司  富山商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (80123305)
キーワード凝固 / 複合材料 / 超音波 / 結晶成長 / ナノ材料
研究概要

強化材懸濁液に超音波を付与することにより,母材にナノ粒子あるいはナノ繊維が周期的に配列した異方性の強い機能複合材料を開発することを目的に,母材として水,6Nylon, Bi-Sn合金を,強化材としてアルミナ粒子,シリカ粒子,ガラス繊維を供試した実験を行い,以下の結果を得た.
(1)融体中に定在波を共鳴させるために対象試料の超音波音速の把握が不可欠となる.超音波送受振子として圧電素子を用いた簡単な音速計測装置を組み上げ,高温融液状態を含む凝固中のBi-Sn合金とPb-Sn合金の音速変化が,組成比,温度場,相平衡状態図との関連性のもとで明らかとされた.
(2)樹脂と合金試料を供試し,射出形成中の小型試験片(JIS K7113号型)の評点間局部に超音波定在波を投入した実験を行い,光学顕微鏡を用いて凝固後の試料断面を観察した.観察像からは超音波の周期に対応した混入繊維・微粒子の規則性は確認されなかった.樹脂母材の粘性や繊維濃度の影響が主たる要因と考えられるが,それらの問題を解決すべく音響エネルギと投射時間の強化について検討した.また,合金母材にアルミナ微粒子,シリカ微粒子を混合させる場合には素材の濡れ性や表面張力の影響に対して工夫が必要であることが明らかにされた.
(3)電気二重層力,van der Waals力,粘性抵抗力などの界面近傍に生じる力を考慮し,ナノ強化材を含んだ融液の結晶成長メカニズムが示された.これら界面現象が,音響場によって形成された配列層の固定に関与しており,粒子径や凝固速度に密接に関係していることが明らかとなった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 音響ホーン素材の音速測定2009

    • 著者名/発表者名
      義岡秀晃, 堀川悠介, 白川博樹, 飯田祐也, 八賀正司
    • 雑誌名

      富山商船高等専門学校研究集録 第41号

      ページ: 37-41

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 合金凝固における音速の温度依存性2009

    • 著者名/発表者名
      義岡秀晃, 白川博樹, 島倉貴史
    • 雑誌名

      日本機械学会北陸信越支部第46期総会・講演会講演論文集 No. 097-1

      ページ: 407-408

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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