• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

M変換とウェーブレット縮退を用いる雑音除去手法とその機械計測への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19560235
研究機関熊本大学

研究代表者

原田 博之  熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (90145285)

研究分担者 大渕 慶史  熊本大学, 工学部, 准教授 (17106993)
山口 晃生  熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 講師 (50230363)
キーワード計測工学 / 信号処理 / 画像処理
研究概要

平成19年度の研究ではまず、提案した雑音除去手法の最適パラメータについての検討を行った。数値シミュレーションにおいて、信号の混入されるインパルス状雑音の数およびSN比等を変化させながら最適なパラメータの選択を行った。その結果、提案する雑音除去手法において設定すべきパラメータであるウェーブレット展開を行う際の次数の最適値は信号の長さには影響されないことが確認された、さらに、提案する方法とほかのフィルタリング手法との比較を行った結果、手法の有効性が確認された。この結果は現在、国際論文誌に投稿中である。また、提案する手法を実際に高精度表面形状計測信号である原子間力顕微鏡によるシリコン表面の測定信号に適用し、信号中に含まれるインパルス状雑音の除去を行い、提案する手法の雑音除去能力を検討した。その結果、以前にわれわれが提案したM変換と非線形フィルタを組み合わせる雑音除去手法よりも本研究で提案する手法の方がインパルス状雑音の除去能力が高いことが示された。この研究成果は日本機械学会論文集に掲載された。提案された雑音除去手法を流れベクトルの推定にも適用した。その結果、オプティカルフロー中に単独で存在する不連続な速度ベクトルに関しては、提案する方法により雑音を除去することにより、不連続な流れベクトルの除去が可能であることが示された。しかし、PIV(粒子画像計測法)による測定のように、不連続なベクトルがある領域内で存在する場合には良い推定値が得られなかった。現在、この点を改善する方法を検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] M変換とウェーブレット縮退を用いる高精度表面計測信号中のインパルス状雑音の除去2007

    • 著者名/発表者名
      原田 博之
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集C編 73

      ページ: 2449-2455

    • 査読あり
  • [学会発表] M変換を用いる生体信号処理の研究2007

    • 著者名/発表者名
      廣瀬公章, 原田博之, 柏木濶, 大渕慶史
    • 学会等名
      計測自動制御学学会九州支部学術講演会
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2007-12-02

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi