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2008 年度 実績報告書

水トリーの微細構造観察と3次元等価回路解析

研究課題

研究課題/領域番号 19560275
研究機関秋田大学

研究代表者

鈴木 雅史  秋田大学, 工学資源学部, 教授 (60226553)

キーワード水トリー / 微細構造 / 等価回路シミュレーション
研究概要

本研究の目的は, 水トリーの微細構造を詳細に測定し, これを基に詳細な水トリーの3次元等価回路モデルを作製, 水トリー伸展の様子や水トリーの検知の最適化についてシミュレーションすることを目、的としている。初めに, 水トリーの伸びの変化に対する前方突出箇所の、広がりの要因を調べるために, 水トリー劣化試料の水トリー劣化部と絶縁体健全部に加わる電圧比を計算し, 損失電流波形歪みの変化傾向と比較した。その結果, 電圧比が1を超えた付近から損失電流波形の後方突出から前方突出への移り変わりが見られ, さらに電圧比が高くなると中央突出に変化することがわかった。次に, 水トリーの電圧-電流特性を導電性が高い特性, 導電性が低い特性に変化させて, 印加電圧, 周波数, 水トリーの伸びの変化による損失電流波形歪みの変化傾向を調べた。その結果, 水トリーの電気特性の変化による損失電流波形歪みの変化傾向に違いは見られなかった。ただし, 水トリー特性の違いによって損失電流波形の前方突出の広がりの大きさに多少の違いがあることがわかった。以上のことから, 水トリーの損失電流波形歪みの印加電圧, 周波数, 水トリーの伸びに対する変化傾向がわかった。また, 水トリーの特性が変化しても多少は電圧比, 波形歪みの広がり方には差があるものの, 損失電流波形歪みの変化傾向は変わらないということがわかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Three-dimensional equivalent circuit analysis of water tree2008

    • 著者名/発表者名
      Masafumi Suzuki, Atsushi Itoh and Noboru Yoshimura
    • 雑誌名

      Proc. of 2008 Int. Symp. on Electrical Insulating Materials P2-5

      ページ: 123

  • [学会発表] 水トリー三次元等価回路シミュレーション2009

    • 著者名/発表者名
      バトムンク ドウジーバウゥー、 鈴木雅史、吉村昇、伊藤淳
    • 学会等名
      電気学会全国大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] THz波による水トリー劣化試料の観察2009

    • 著者名/発表者名
      中野裕明、石川義博、水戸部一孝、鈴木雅史、吉村昇
    • 学会等名
      電気学会誘電・絶縁材料研究会
    • 発表場所
      秋田
    • 年月日
      2009-01-23
  • [学会発表] Three-dimensional equivalent circuit analysis of water tree2008

    • 著者名/発表者名
      Masafumi Suzuki, Atsushi Itoh, Noboru Yoshimura
    • 学会等名
      ISEIM2008
    • 発表場所
      四日市
    • 年月日
      2008-09-08
  • [学会発表] テラヘルツを用いた水トリーのイメージング2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木雅史、水戸部一孝、石川義博、中野裕明
    • 学会等名
      電気学会東北支部大会
    • 発表場所
      郡山
    • 年月日
      2007-08-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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