• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

積層鉄心の均質化ベクトル磁気特性モデルを用いた電気機器の高効率高精度電磁界解析

研究課題

研究課題/領域番号 19560288
研究機関京都大学

研究代表者

松尾 哲司  京都大学, 工学研究科, 准教授 (20238976)

研究分担者 岩下 武史  京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (30324685)
美舩 健  京都大学, 工学研究科, 助教 (20362460)
キーワード電気機器工学 / ベクトルヒステリシス / 均質化 / マルチスケールモデル / 電磁鋼板 / マイクロ磁気学
研究概要

主要な成果を以下に示す。
[異方性ベクトルヒステリシスモデルの開発]前年度までに開発した等方性ベクトルヒステリシスモデルに異方性を表す行列を乗じることにより異方性を表現する簡潔なベクトルヒステリシスモデルを開発した。回転磁束および楕円回転磁束に対する無方向性電磁鋼板の磁界ベクトルの挙動を精度よく再現できることを示した。
[均質化法による交流ヒステリシスモデル開発]電磁鋼板の厚み方向の磁束密度分布を区分一定近似することにより,交流磁束印加時の磁界ベクトルを算出する簡潔な均質化交流ヒステリシスモデルを開発した。有限要素法に対する開発手法の等価性と優位性を示した。
[マルチスケール磁気特性モデル](1)単純化磁区構造モデルにより得られる磁化特性の詳細な検討を行った。180゜磁壁移動の磁化過程および単磁区状態が現れる条件を解析的に導出し,異方性,減磁界,磁壁エネルギーが磁化特性に及ぼす影響を明らかにした。形状異方性を表現する単純化磁区構造モデルを開発し,不連続なインピーダンス変化を示す磁性薄膜素子の磁化過程を明らかにした。(2)周期境界マイクロ磁気学シミュレーションにより得られる磁化特性の検討を行った。3次元周期磁化構造時の静磁界の収束特性を明らかにした。大域的減磁界係数を定義することにより,線形磁化特性が得られる場合の磁化率,角型ヒステリシス特性が得られる場合のヒステリシス幅を説明できることを示した。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] An Anisotropic Vector Hysteresis Model Using Isotropic Vector Play Model2010

    • 著者名/発表者名
      T.Matsuo
    • 雑誌名

      IEEE Transactions on Magnetics 46(掲載予定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 区分一定近似を用いた均質化法による電磁鋼板の渦電流解析に関する検討(その2)2010

    • 著者名/発表者名
      松尾哲司, 美舩健
    • 学会等名
      電気学会マグネティックス・静止器・回転機合同研究会
    • 発表場所
      豊田中央研究所
    • 年月日
      2010-01-29
  • [学会発表] 周期境界マイクロ磁気学シミュレーションにおける減磁界に関する検討2010

    • 著者名/発表者名
      松尾哲司, 山崎由也, 岩下武史
    • 学会等名
      電気学会マグネティックス・静止器・回転機合同研究会
    • 発表場所
      豊田中央研究所
    • 年月日
      2010-01-28
  • [学会発表] 楕円回転磁束に対する電磁鋼板のベクトルヒステリシス特性とそのシミュレーション2009

    • 著者名/発表者名
      宮本政樹, 松尾哲司
    • 学会等名
      電気学会マグネティックス研究会
    • 発表場所
      琉球大学
    • 年月日
      2009-12-21
  • [学会発表] 形状異方性を考慮した単純化磁区構造モデルによる磁化過程表現に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      松尾哲司
    • 学会等名
      電気学会マグネティックス研究会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2009-12-17
  • [学会発表] An Anisotropic Vector Hysteresis Model Using Isotropic Vector Play Model2009

    • 著者名/発表者名
      T.Matsuo
    • 学会等名
      17th Conference on Computation of Electromagnetic Fields
    • 発表場所
      ブラジル・フロリアノポリス
    • 年月日
      2009-11-25
  • [学会発表] 区分一定近似を用いた均質化法による電磁鋼板の渦電流解析に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      松尾哲司, 美舩健
    • 学会等名
      電気学会静止器・回転機合同研究会
    • 発表場所
      北見工大
    • 年月日
      2009-09-16
  • [学会発表] A Micromagnetic Simulation Assuming Periodic Domain Structure2009

    • 著者名/発表者名
      T.Matsuo, Y.Yamazaki
    • 学会等名
      19th Soft Magnetic Materials Conference
    • 発表場所
      イタリア・トリノ
    • 年月日
      2009-09-07
  • [学会発表] 単純化磁区構造モデルによる磁化過程シミュレーションに関する検討(その2)2009

    • 著者名/発表者名
      松尾哲司, 高田琢平
    • 学会等名
      電気学会マグネティックス研究会
    • 発表場所
      金沢工大
    • 年月日
      2009-07-16

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi