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2008 年度 実績報告書

多周波数帯伝搬導波管に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19560350
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

小久保 吉裕  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80264836)

キーワード金属導波管 / 分波器 / 混合器 / 2周波数帯 / 誘電体円柱棒 / 周期構造
研究概要

前年度の研究で導波管の広帯域化は図れたが、導波管に電磁波を導入するには、同軸ケーブルから行うのが普通である。しかし、同軸/導波管変換器にはそのような広帯域のものが今のところ存在しない。そこで、それぞれの帯域で変換するように、導波管で分波器/混合器が必要になると考えられるため、設計を行った。これは、前年度に導波管の内部に2列の誘電体を配置したものを基本構造とした。
次に、前年度では誘電体配列は曲がりの部分にのみ必要であると述べたが、設計上曲がり導波管上で90度の曲がりに対して整数本の誘電体棒が等間隔で並ぶようにしたため、導波管の曲がりの曲率半径は任意の値に選べなかった。しかし、今年度は導波管の曲がりの曲率半径を固定した場合に、誘電体棒が直線部に2本あれば良いことを計算で確かめ、任意の曲率半径でも直線部では省略できることを計算で確かめた。
また、導波管の中央に1列の配列の場合は、第一バンドはTE_<10>-likeの偶モード、第二バンドはTE_<20>-likeの奇モードであるため励振に若干難があることは前年度の報告で述べた。これを第一、第二バンド共に左右非対称モードにすることで、いずれもTE_<10>モードからのモード変換を容易にし、励振を容易にした。もちろん誘電体棒は曲がり部のみに必要である。
逆に、TE_<10>からTE_<20>に効率良く変換できる方法が無いかどうか、研究を行った。誘電体棒を導波管の端から徐々に中央にずらしながら配置する方法で、比較的効率良く変換できることを計算で確かめた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 簡易TE10-TE20 モード変換器2009

    • 著者名/発表者名
      小久保 吉裕
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J92-C, No. 1

      ページ: 32-33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Analysis of Propagation Loss of Metallic Photonic Crystal Waveguides2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Kokubo
    • 雑誌名

      Microwave and Optical Technology Letters 50, 11

      ページ: 2942-2945

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Wide Band Metallic Waveguide with Asymmetrie In-Line Dielectric Rods2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Kokubo, T. Kawai
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Electronics E91-C, No. 12

      ページ: 1966-1968

    • 査読あり
  • [学会発表] 誘電体円柱を用いたTE10 - TE20モード変換器2008

    • 著者名/発表者名
      小久保 吉裕
    • 学会等名
      電子情報通信学会マイクロ波研究会
    • 発表場所
      長崎大学(長崎県長崎市)
    • 年月日
      2008-11-21
  • [学会発表] A Frequency Multiplexer/Demultiplexer for Dual Frequency Waveguide2008

    • 著者名/発表者名
      Y. Kokubo, T. Kawai
    • 学会等名
      38th European Microwave Conference (EuMC 2008)
    • 発表場所
      アムステルダム(オラランダ)
    • 年月日
      2008-10-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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