研究概要 |
1提案する積層型圧電スピーカの問題点の検討および改善方法の検討: 2層型圧電スピーカユニットの試作を行い評価した.試作した2層型圧電スピーカで,1層駆動に比べ2層駆動により出力音圧が上昇することを確認した.2層以上の構造を実現することは,電極構造および絶縁セパレータを導入する必要があり,圧電の焼結に耐える素材の開発が必要である.今後は,焼結に対応できる絶縁セパレータの素材の検討,焼結後に絶縁セパレータを挿入する方法の確立が必要と考えられる. 2提案するマルチビット△Σ変調器を用いた積層型圧電スピーカの検討および改善方法の検討: 2層積層型スピーカを複数個用いたデジタル直接駆動スピーカを試作し,評価を行った.2層積層スピーカを4つ用いた9レベル型スピーカでは,2層積層型単独に比べ雑音特性,音圧特性を改善が改善された.この方法により,2層積層型スピーカそのものの音圧が低い問題点を解決できることを確認した.今後はさらなる多層化を実現し,音圧の向上をはかる必要がある. 3提案するミスマッチシェーピング機能を有するカスコード型△Σ変調器を用いた駆動回路の小型化の問題点の検討および改善方法の検討および複数のボイスコイルを有するダイナミック型スピーカを駆動するデジタル直接駆動スピーカ構成方法の検討: 複数のダイナミックスピーカユニットを用いた提案するデジタル直接駆動スピーカを試作し,評価を行った.この方法では,雑音特性の向上に加え,指向性制御を行えることも確認した.
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