高誘電率薄膜伝送線路を提案し、まずこの伝送線路の基本伝送特性を3次元電磁界解析により精密に解析した。その結果、本導波路はある特定の条件下で低分散性を有し、かつ低分散周波数領域では低伝送損失特性を有することが明らかになった。またこの理論の妥当性を確認するため、直流に近い周波数帯からミリ波帯に至る広い周波数帯にわたり、分散特性や伝送損失特性を測定し、その特色的な導波現象を確認した。比誘電率200の高誘電率材料を用いた実験によれば、周波数60GHzのミリ波帯において、10dB/mと極めて低損失であることを実証した。
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