今年度は前年度に得られた結果をもとにより実用的な高誘電率薄膜伝送線路の構造検討と、導波管や同軸ケーブル、プリント伝送線路などに代表される汎用的な高周波伝送線路との接続に関して理論的、実験的見地から研究を進めた。 まずこの薄膜導波路の支持方法に関して埋め込み形と両面装荷形を提案し、両方法においても低損失伝送特性は確保できることを明らかにした。 次にプリント線路、及びW帯セミリジッド同軸ケーブルを用いた高誘電率薄膜伝送線路への電磁波の励振方法を提案し、各部の最適化を行った結果、変換損失0.2dB以下の実用的な特性を得ることが出来た。
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