研究課題/領域番号 |
19560383
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
戸出 英樹 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (20243181)
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研究分担者 |
村上 孝三 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (10273731)
木下 和彦 大阪大学, 情報科学研究科, 助教 (40304018)
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キーワード | 光パケット交換網 / 波長割当 / 波長変換器 / 光バッファ / 迂回ルーチング / パケットロス / Suitability Index |
研究概要 |
本研究では、ネットワークワイドな波長利用技術の面からのパケットロス性能の改善と、光パケット交換(OPS)機能の構成面からのパケットロス性能の改善の双方を実現することを目指し、平成19年度は以下の研究成果を得た。 1.ロス性能を改善する光パケット交換機構成の解明と波長変換器・光バッファ連携制御の確立 所要光バッファ容量・所要光波長変換器数の組合せでどのような条件で性能が最大限引き出されるのかの知見を得た。原則、光波長変換器をある程度優先的に装備する必要があるが、十分な一定量を超えると、光バッファ(FDL)を替わりに装備することが適切な設置であることが確認された。 2.光パケット交換網に適したコネクションレベル優先波長選択方式の確立 まず、OPS網において、過去の履歴情報を元に簡易学習機能を有し、ソース発信用の波長と中継用の波長としての優先度を同時に示すことが可能なSI(Suitability Index)指標という概念を導入するための基本案を確立した。また、egressノードの手前ノードで波長変換を行う場合に排反的に優先利用することが可能な優先波長集合(優先波長バンドル)を用いた波長変換方式を提案し、有効性の基本検証を行った。 3.光パケット交換網に適した迂回経路設定方式の確立 本課題では、提案する光反射ルーチングと光迂回ルーチングのハイブリッド的な適用方式を詳細に規定し、さらに、反射・迂回パケットに対する優先処理的な対応を加味した方式を具体的に確立した。性能評価を通じて、有効性が実証された。
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