研究課題
1.【光パケット交換機のロス性能を改善する波長変換器・光バッファ連携制御の詳細化】本課題に対して、Look-aheadバッファとLoop-backバッファの連携制御を組み込んだTwo-stage可変長光パケットスイッチを提案し、基本的な有効性を確認した。これにより、本課題の目標である、動的優先利用方式が確立された。2.【光パケット交換網に適したコネクションレベル優先波長選択方式の詳細化】特定のソースエッジノードからどの波長を用いてどの方向(出力リンク)ヘパケットを送信すると、中継の光パケット交換機でのパケット廃棄を低減することができるのかを間接的に知ることができる指標としてSI(Suitability Index)指標を提案し、過去の履歴情報に基づく学習によりSI指標を逐次更新する制御機構として、ブロックACK型フィードバックとの組み合わせによる優先波長決定方式を確立した。また、計算機シミュレーションにより、その有効性を実証した。3.【優先波長集合(優先波長バンドル)のグローバルな決定方法の確立】光伝送を行うコネクションレベルでできる限り排反的に利用することが可能な優先波長集合(優先波長バンドル)という考え方を導入し、優先波長・経路をグローバルなネットワーク状況把握に基づき決定するスケーラブルな制御方式として、ORGAN(Online Route and Wavelength Design based on Genetic Algorithm for OPS Networks)を提案した。本方式は、進化型計算をベースにしており、効果的な優先波長バンドルの更新が期待される。4.【光波長群パス網と光パケット交換網のハイブリッドアーキテクチャの確立と有効性の評価】本課題では、波長群パス網と光パケット交換網とが共存する環境で、波長群パス網設計過程における空き波長部分を適切に検索し、光パケット交換網のショートカットパイプとして構成・提供することにより光パケット交換網のブロック率の大幅な改善を図るアーキテクチャの基本提案を行った。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (7件)
電子情報通信学会論文誌 Vol. J92-B, No. 1
ページ: 44-53
IEICE Transactions on Communications vol. E91-B, no. 12
ページ: 3904-3912
ページ: 3831-3841
OSA Journal of Optical Networking (JON) Vol. 7, Issue 5
ページ: 410-425