研究課題/領域番号 |
19560392
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
石田 賢治 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (70221025)
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研究分担者 |
高野 知佐 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (60509058)
舟阪 淳一 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (60322377)
小畑 博靖 広島市立大学, 情報科学研究科, 助教 (30364110)
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キーワード | セキュア・ネットワーク / P2Pシステム / プロトコル / 情報流出 / ファイル拡散制御 |
研究概要 |
P2Pシステムの急激な普及や悪意をもつプログラムの登場などにより、多くの情報がネットワーク上に同意なく流失する事態が続いている。その結果、個々のコンピュータに情報のコピーが分散するので、いったん流出すると、その回収や無効化は極めて困難である。その結果、個人レベルから国家レベルの広い範囲に甚大な影響が出る可能性がある。このようなほぼ回収不可能な情報の無効化を目指した技術として、ダミーファイル等を拡散させるポイゾニング技術が注目されている。しかしながら、単純なポイゾニングは、ネットワーク全体に対して、大きな副作用があり脅威になることが指摘されている。 本年は、P2Pシステムにおける効率的なデータ収集技術、および、ファイル拡散制御技術について研究を進めた。得られた成果の一部を、学術雑誌、国際会議、学会研究会で発表した。P2Pシステムにおけるデータ収集とデータ配布は表裏一体のものであり、効率的なデータ収集はデータ提供元から見た場合、効率的なデータ配布(拡散)と見なすことができる。このようなデータ収集および配布(拡散)技術は、制御対象のファイル情報に似せたダミーファイル等をP2Pシステム内に効率的に拡散する際に重要となる。最近、通信回線の効率的な利用を目指すP2Pシステムとして、スーパーシードモードをもつBitTorrentシステムが注目されている。このBitTorrentシステムを抽象化したP2Pシステムを対象として、効率的なデータ収集技術に関しては、ファイル転送手続きを動的に切換える方式であるエンドゲームモードを効果的に用いる技術、および、複数のストリームを利用する技術について考察した。また、ファイル拡散制御技術に関しては、制御ノードを用いることでファイル拡散を妨害する技術を提案した。
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