研究課題
光CDMA(Code Division Multiple Access)において各ユーザに与える固有のユーザ符号系列として、時問的に変化する「時変符号」、符号長がきわめて長い「長符号」を用いる。時変符号については複数のOOC(Optical Orthogonal Code)、またはPrime符号を用いてPN系列に基づいて使用する符号を時間的に変化させることにより生成した。また、長符号はOOC、Prime符号、M系列、Gold系列の光CDMAに適合する形への改良と組み合わせにより生成した。また、これらの提案するユーザ符号の自己相関特性と相互相関特性を求めているところである。また、ヘテロダイン受信器を用いた2次元光CDMAの解析も行った。PPM信号とヘテロダイン受信器を用いた2次元波長ホッピング・時間拡散同期光CDMAの特性を求めた。波長ホッピングと時間拡散の双方にプライム符号を用い、多元接続干渉、光ビート雑音、クロストーク、受信器雑音を考慮して解析的に諸特性を求めた。従来のオンオフキーイングを用いたシステムと比較し、PPMを用いた方式が優れており、PPMの相数にたいし、同時ユーザ数の増加度と光パワーのゲインを明らかにした。以上のように、研究目的で示した光CDMAの同時ユーザ数(多重度)を増やすことができる目処がついてきた。また、検討中の内容として、4値以上の値をとる多値符号も検討する。多値符号の生成方式は原始多項式を用いる方法と重み加算を用いる方法を検討している。
すべて 2007
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OSA's Journal of Optical Networking Vol.6,No.6
ページ: 789-800