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2008 年度 実績報告書

ベイズ推定に基づくロバストな電子透かし検出システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19560401
研究機関九州産業大学

研究代表者

宮崎 明雄  九州産業大学, 情報科学部, 教授 (70192763)

キーワード情報通信工学 / セキュリティ / コンテンツ保護 / 電子透かし / ディジタル画像 / 確率・統計 / ベイズ推定 / EMアルゴリズム
研究概要

今年度の実施計画に対する研究成果は次の通り。
1. 電子透かしの歪みモデルの妥当性を検証するため、電子透かしシステム、画像処理ツール及び電子透かし攻撃ツールの調査を継続して行った。
2. 電子透かし検出システムの補正問題はデコンボリューション問題として取り扱うことができるので、この問題を3つの場合:(1)歪みモデルが既知あるいは何らかの方法で推定可能な場合、(2)歪みモデルが未知ではあるが、その平均や共分散などの統計的性質が既知あるいは推定可能で、かつ透かし情報の集合に関する情報を利用する場合、(3)歪みモデルが未知ではあるが、その平均や共分散などの統計的性質が既知あるいは推定可能な場合に分けて、それぞれについてベイズ推定に基づいて問題の定式化を行い、その解法について議論した。
3. 上記の(2)と(3)の場合はブラインド・デコンボリューション問題になる。平成19年度は(2)について重点的に研究を行った。平成20年度は制約条件が最も少ない(3)について重点的に研究を行い、この問題がEMアルゴリズム(Expectation-Maximization Algorithm)を用いて解決できることが分かった。このアプローチにより電子透かし検出システムの補正アルゴリズムを与えた。
4. 本研究で開発したアルゴリズムが通信路等化や画像復元の分野で現れるブラインド・デコンボリューション問題に適用できるための条件を明らかにした。
5. 本研究を総括し、報告書等の作成を行った。また、今後の課題について整理した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 電子透かし検出問題のベイズ推定に基づく解法について2009

    • 著者名/発表者名
      宮崎明雄
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 108-453

      ページ: 191-196

  • [学会発表] Signal Processing in the Encrypted Domain2009

    • 著者名/発表者名
      宮崎明雄
    • 学会等名
      ハイビジョン無線伝送コンソーシアム
    • 発表場所
      大分県湯布院市
    • 年月日
      2009-03-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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