研究概要 |
本年度は計画に基づいてMEMSによるマイクロな受動素子の試作を行った。MEMS設計用のCADソフト(MEMS Pro)を購入しレイアウト設計を行いファウンドリサービス(Metal MUMPS)に提出した。試作を終えて郵送されてきた受動素子MEMSをテスト基板に載せて測定を行った。一方,E級増幅器とDE級増幅器の高周波動作についてトランジスタの出力キャパシタンスの非線形性を考慮した精密な動作解析を進めた。これは計画している数百メガヘルツや数ギガヘルツでのスイッチング動作においては出力キャパシタンスの非線形性が動作波形に大きな影響を与えると考えられているためである。それらの解析結果をProceedings of lEEE International Symposium on Circuits and Systems(ISCAS2007)やProceedings of IEEE International Conference on Power Electronics and Drive Systems(PEDS),電気関係学会九州支部連合会大会講演論文集に発表した。また,より出力電力を大きくするためにE級増幅器の任意のデューティ比における設計式を導出しIEEE Transactions on Circuits and Systems,partIに発表した。
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