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2009 年度 実績報告書

静止画像の可逆・準可逆符号化と情報埋め込みに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19560405
研究機関鹿児島工業高等専門学校

研究代表者

加治佐 清光  鹿児島工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (10342594)

キーワード可逆符号化 / 色変換 / 縮退 / JPEG-LS
研究概要

本研究は,階調画像と2値画像の可逆・準可逆画像符号化と情報埋め込みを研究対象とし,符号化効率(圧縮率と処理時間)の向上をさらに目指し,圧縮率と画質劣化に影響の少ない情報の埋め込み方式を実現することを目的としている.研究期間内に実現あるいは明らかにしたい課題(1)~(6)のうち,3年目にあたる平成21年度の「研究実施計画」では,次の課題(2)"と課題(2)"'の実現を掲げ,研究を行った.
課題(2)"可逆色変換の縮退に関する考察
課題(2)"'圧縮率改善のための可逆画像符号化用色変換の考察
課題(2)"に関しては,JPEG-LS拡張版の可逆色変換は代表的な試験画像であるgirl, lena, mandrillに対しては圧縮率改善の効果が低いことから,その一因を可逆色変換の縮退の観点から考察し,改善策を提案し,「可逆色変換の縮退に関する考察」というタイトルの論文にまとめて発表した.この論文では,8ビット/色成分の可逆色変換で行われる8ビットの色差(R'とB')の縮退が固定した一通りではないことを示した.また,提案した改善策は例えば試験画像peppersなどにも圧縮率改善の効果が高いことを示した.
課題(2)"'に関しても,色信号,色差信号に自由度を持たせることにより,多様な画像での符号量を低減できる新たな一方式を考案し,評価実験を行った.しかし,その結果をまとめて論文投稿したが,比較対象としている従来法(JPEG-LS拡張版の可逆色変換)だけでは不十分,最新の従来法(H.264/MPEG4 AVCの色変換)との比較も必須との理由で採録には至らなかった.この不採録理由を勘案したさらなる考察については引き続き,平成22年度の課題としたい.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 可逆色変換の縮退に関する考察2009

    • 著者名/発表者名
      加治佐清光
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌A分冊 92A巻6号

      ページ: 444-450

    • 査読あり
  • [学会発表] テキストデータの圧縮効率を高める前処理の可能性について2010

    • 著者名/発表者名
      中村博文, 加治佐清光, 渕田孝康
    • 学会等名
      電子情報通信学会・技術研究報告(情報理論研究会)
    • 発表場所
      信州大学
    • 年月日
      2010-03-05
  • [備考] 鹿児島工業高等専門学校研究者総覧システム

    • URL

      http://repand.kagoshima-ct.ac.jp/repand/index.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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