• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

大規模ネットワークの組織化原理とそのマクロな設計指針の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19560406
研究機関千葉大学

研究代表者

平田 廣則  千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60111415)

研究分担者 小圷 成一  千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70241940)
キーワードシステム工学 / ネットワーク / マルチエージェント / 自己組織化 / 生態学
研究概要

本研究では,ネットワーク構造を持つ大規模(複雑)システム(以降,大規模ネットワークとよぶのマクロな性質を解明する手法の開発と,大規模ネットワークの設計指針を解明することを目的とした研究を行っている。本年度は,前年度に提案した内部リンク構造変化を伴う重み付けスケールフリーネットワーク生成モデルのより詳細な解析と,このモデルを利用した所望ネットワーク設計手法の考察を行った。
近年,現実の大規模ネットワークをよく近似するモデルとして,スケールフリーネットワークが提唱され注目を集めているが,このモデルでは,生成されたネットワークの特徴量(平均経路長やクラスタリング係数)が固定的であり,とくに,現実ネットワークと比較してクラスタリング係数が小さくなる傾向があった。そこで,すでに研究者らによって提案された,コンピュータネットワークにおける重み付け指壕を応用した,重み付けスケールフリーネットワークモデル生成モデルに対し,内部リンク構造を確率的に変化させる機能を導入したネットワーク生成モデルを提案した。このモデルを詳細に解析した結果,内部リンク構造の変化率を高くすればするほど,クラスタリング係数が大きいネットワークが生成されることを確認した。しかしながら,内部リンク構造の変化率をある一定値以上に設定すると,現実のスケールフリーネットワークが持つ平均経路長の特徴を逸脱するネットワークが生成されてしまうことも確認し,適切な変化率設定が重要であるという知見が得られた。さらに,得られた知見をもとに,望まれる(所望の)構造・特性を有する大規模ネットワークを生成するための最適設計手法の開発に向けた理論的考察を待った。今後は,この考察をもとに,種々の最適化手法の援用した,最適設計手法の開発が期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] リンク構造の変化を伴うPageRank BAモデルの解析2008

    • 著者名/発表者名
      安部尚大, 小圷成一, 岡本卓, 平田廣則
    • 学会等名
      平成20年電気学会電子・情報・システム部門大会
    • 発表場所
      公立はこだて未来大学(北海道函館)
    • 年月日
      2008-08-21

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi