研究概要 |
現有設備をもとにソフトウェア開発とハードウェアの改良を行った. (1)ソフトウェア開発 平成19年度は,本研究の中核となる部分に重点を置いて開発を行った.現有設備に加え,価値・精度を判定するブロックと技術者が手作業で作成したときの加工機の操作情報を記録する操作情報測定ブロックを閥発した. (1-1)価値・精度判定ブロック 複数の情報から価値のあるものを取り出すブロックである.他の情報を補完し得る情報・他の情報とは異なるまったく新しいキー情報を取り出す.前者は統計的に他の情報と矛盾しないこと,後者は矛盾するが実際の加工に有益であること,を基準にする.無益または有害な情報はノイズである.統計的な矛盾の有無の判定には,一般的な尤度に加え,得られた情報の自由度とサンプル数に基づいて決定する.他の情報を補完し得る情報は情報ネゴシエーションブロックにフィードバックし,新しいキー情報はデータベースに登録した上で情報ネゴシエーションブロックに戻す. (1-2)操作情報測定ブロック(担当:萩原) 技術者が手作業で作成したときの加工機の操作情報を記録する.機器のコントロールパネルの操作情報や位置センサーから得られる技術者の立ち位置など,加工精度に影響するスキルベースの情報を取得する. (2)ハードウェアの改良 ハードウェアはカメラと画像処理回路・認識用パーソナルコンピュータ・制御サーバ・モーターコントローラ・加工機・HDD・ディスプレイにより構成されている既存設備を改良した.機器のコントロールパネルの操作情報や,位置センサーから得られる技術者の立ち位置など,加工精度に影響するスキルベースの情報を取得する簡単なセンサー周辺を開発した.
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