研究概要 |
従来システムと開発された本システムの比較を中心に加工誤差要因ごとに性能試験を行った. 具体的な項目と順序は下記の通りである. また、一部のシステムに関し改良を行った. (1) クランパ(押さえ金)による歪み・対象との接触による切削工具の歪み クランプ圧と設置位置・および加工の際の加工対象のずれの関係を計測した. 従来は厳密な位置に加工対象を設置した場合でも, 加工対象を固定するクランパによる歪みが生じるため設置位置の誤差を防ぐことは困難であったがクランプ圧と設置位置・および加工の際の加工対象のずれの関係を関数化することによりこれらの誤差を軽減することができるようになった. (2) 切削工具との接触による歪み・対象との接触による切削工具の歪み 加工対象と切削工具との接触による加工対象の歪みを計測した. これにより, 限定的ではあるが柔軟な加工対象の精密な加工が可能になった。切削工具が小さい場合, 工具自身の歪みも生じ, 加工結果の誤差要因となる, 加工対象について, 加工対象との接触による切削工具の歪み, およびその影響による加工結果の誤差を計測した. (5) 加工速度による誤差の計測 同じ対象物でも加工速度によって誤差が異なるので加工速度の指針するために最適な加工速度でない場合に誤差がどのように変化するかを計測した.
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