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2009 年度 実績報告書

人工衛星ALOS=PALSARデータによる地上ターゲットの分類

研究課題

研究課題/領域番号 19560418
研究機関新潟大学

研究代表者

山口 芳雄  新潟大学, 自然科学系, 教授 (50115086)

研究分担者 山田 寛喜  新潟大学, 自然科学系, 教授 (20251788)
キーワード地球観測 / 人工衛星 / 偏波レーダ
研究概要

地球環境の保全は人類の将来にとって非常に重要な課題である。その中で人工衛星や航空機による地球観測リモートセンシングは,重要な役割を担う技術である。世界最初の偏波合成開口レーダ(PALSAR)を搭載した日本の人工衛星ALOSが2006年1月24日に打ち上げられた。本研究の目的は,このPALSARから得られる偏波データを基に,地上ターゲットを精度良く分類・識別することである。今までに確立した4成分(表面,2回反射,体積,ヘリックス)散乱モデル分解手法を実際に取得されたALOS PALSARデータに適用し,最終年度となる今年度は実データを集中的に解析した。
宇宙開発研究機構(JAXA)や資源環境観測解析センター(ERSDAC)から200シーン(500GB)を超える偏波データを頂き,データ解析を継続した。表面散乱を青色,2回反射成分を赤色,体積散乱成分を緑色にカラー合成し,物理散乱モデルを視覚的に理解できるよう工夫を施し,画像を作成した結果,海や火山の火口近くは必ず表面散乱が卓越し青色に表示されること,人工物体のある箇所は赤色が卓越すること,植生は緑色に表示されることなどが分かり,実際の状況をかなり正確に反映していることを見いだした。そして光学画像よりも明瞭に地上の情報が得られることが判明し,その有効性を確かめることができた。これらの解析結果の一部を世界最大の地球科学とリモートセンシング国際会議にて発表した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 回転化coherency行列を用いた四成分散乱モデル分解法に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤彰展, 山口芳雄, 山田寛喜
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 SANE2009-61(CD-ROM)

  • [雑誌論文] ALOS-PALSAR quad-pol. image analysis by four-component scattering power decomposition2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Yamaguchi, A.Sato, R.Sato, H.Yamada
    • 雑誌名

      IEICE Technical Report WSANE2009-93(CD-ROM)

  • [雑誌論文] Analysis and Observation of Polarmetric Scattering Behaviorin Wetland Area2009

    • 著者名/発表者名
      R.Sato, Y.Yamaguchi, H.Yamada
    • 雑誌名

      Electronic Proc. Of IGARSS 2009 (CD-ROM)

    • 査読あり
  • [学会発表] ALOS quad-pol images and their applications2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Yamaguchi
    • 学会等名
      Proc. Of APSAR 2009
    • 発表場所
      xi'an, China
    • 年月日
      2009-10-29

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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