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2007 年度 実績報告書

静電容量の精密計測と並列数値計算による非破壊分布誘電率特定システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19560424
研究機関佐賀大学

研究代表者

相知 政司  佐賀大学, 理工学部, 准教授 (30233018)

研究分担者 古川 達也  佐賀大学, 理工学部, 教授 (90173525)
キーワード微小静電容量 / 精密自動計測 / 並列数値計算 / 分布誘電率 / 非破壊特定
研究概要

申請者の実験により、円筒形補助電極と電極間距離に比較して微小面積な測定電極を有する実験装置内部に棒状誘電体を設置し、誘電体を回転させながら静電容量を計測した場合、誘電体と測定電極の相対的位置変化によって、実験装置内部の電界分布が変化し、静電容量へ影響することが判明している。そこで、本年度の研究では、従来の実験により確認された電界分布の偏りによる静電容量変化を短時間に精密計測する技術を確立することが目的であった。そこで、本年度は、従来有していた実験装置を改良し、今年度予算で購入した回転ステージ(シグマ光機社製小型回転ステージ、SGSP-80YAW、購入価格149千円)を用いて誘電体を1度刻みで回転可能なように相知が改良した。さらに、共同研究者の古川が、現有している精密LCRメーターと回転ステージをPCに接続し、誘電体を回転させながら静電容量を自動で計測するソフトウェアを開発した。したがって、今年度の目的は、十分達成しており、次年度にて、並列計算システムを開発し、非破壊分布誘電率特定システムの実用化を目指す。現在のところ、数値電磁界解析技術は、ほぼ確立しているが、計算量が多いので、同程度の能力を持った多数の計算機を用いて並列化することが必要であることが判明している。従って、本年度に、PCクラスタワークショップに参加(当初は、東京で開催予定であったが、今年度は福岡で開催されたので、旅費が軽減された)し、PCを用いた並列計算技術について、情報を収集し、新たな知見を得た。この知見を次年度の研究に活かす予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A Proposal on Drawing Electric Lines of Force in Numerical Analysis of Electrostatic Fields2008

    • 著者名/発表者名
      M.Ohchi, T.Furukawa, and H.Tokushima
    • 雑誌名

      IEEJ Trans.PE 128

      ページ: 443-450

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Feasibility Study on Estimation of Permittivity Distribution by using Genetic Algorithm and Finite Element Analysis2008

    • 著者名/発表者名
      M.Ohchi, T.Furukawa, and H.Tokushima
    • 雑誌名

      IEEJ Transactions on Electrical and Electronic Engineering 3

      ページ: 236-243

    • 査読あり
  • [学会発表] 補助電極付長間隔平行平板キャパシタの電極間複数誘電体位置推定2007

    • 著者名/発表者名
      相知 政司, 崔 乗学, 徳島 尚生, 古川 達也
    • 学会等名
      電気学会A部門大会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      20070800

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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