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2007 年度 実績報告書

水晶振動子を用いた環境汚染物質認識センサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19560431
研究機関大阪工業大学

研究代表者

村岡 茂信  大阪工業大学, 工学部, 教授 (40097994)

研究分担者 東本 慎也  大阪工業大学, 工学部, 講師 (70368140)
キーワード水晶振動子 / QCM / ガスセンサ / 脂質膜 / 湿度センサ / 周波数出力センサ / 耐ノイズ性
研究概要

最近,シックハウス症候群とかシックカー症候群という言葉を耳にする機会が増えたが,住居や車などの住空間を構成している部材には過敏症を誘発する化学物質を放散するものが多い.また,工場等からの二酸化酸素の排出は地球温暖化の原因となっているし,車等から排出される窒素酸化物の健康への影響も懸念されている.これらの環境汚染物質を監視することは,過敏症対策,地球環境の保全,排ガス対策等の観点から重要である.
本研究は,水晶振動子の共振周波数が電極表面の微小な質量変化に比例して変化することを利用したもので,水晶振動子の電極上に脂質膜を塗布し,これに吸着された環境汚染物質の量を水晶振動子の周波数変化から検出しようとするものである.このセンサは環境汚染物質の局所情報を簡単に取得できるセンサである.
平成19年度は,まず,科学研究費により購入したスピンコーターによる成膜技術のノウハウを蓄積し,これにより水晶振動子表面に5種類の脂質膜(ポリ塩化ビニル(PVC),アクリルニトリルスチレン(AS),ポリビニルピリジン,ポリビニルピロリドン(PVP),ポリエチレンイミン(PEI))を成膜した,つぎに,脂質膜は環境汚染物質のみならず水分も吸着すると考えられるので,これら5種類の脂質膜を成膜した水晶振動子の湿度に対する周波数変化の特性を調べた.この結果,ポリエチレンイミン(PEI)を塗布した水晶振動子の周波数は極端に湿度に依存し,高感度高分解能の湿度センサとして使用できることが分かった.さらに,膜厚と湿度に対する感度の関係についても明らかにした.これらについては,日本機械学会関西支部2007年度技術情報交流会,日本エネルギー学会関西支部第52回研究発表会,石油学会関西支部第16回研究発表会で報告した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高分子膜で表面修飾された水晶振動子の湿度センサへの応用2007

    • 著者名/発表者名
      大植 弘義, 東本 慎也, 村岡 茂信, 他4名
    • 学会等名
      石油学会, 日本エネルギー学会
    • 発表場所
      石油学会日本エネルギー学会同研究発表会
    • 年月日
      2007-12-07

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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