研究概要 |
最適平滑化スプラインの理論とアルゴリズムに関して以下の研究を実施し,成果を学術誌論文2編,国際会議論文3編,国内会議3編として公表した. 1.最適平滑化スプラインの理論とアルゴリズム:様々な等式,不等式の制約条件を伴う約条件付き最適平滑化スプラインの設計理論およびアルゴリズムを開発した.特に1変数の場合の結果に基づき,2変数の場合への発展,拡張を行ない,確率密度関数(関数値が0以上,積分値が1)の近似,デジタル画像(輝度値の上下限を設定)の画像処理,などの問題への応用を示した. 2.多変数最適スプラインの設計問題:2変数の場合の周期スプラインの理論とクラゲの運動形状モデリングへの応用の研究を継続し,さらに極値検出法の研究を行ない良好な結果を得た.3変数スプラインの設計法についてはアルゴリズムの導出を行った段階である. 3.平滑化スプラインによる書字運動の学習1最適平滑化スプラインの理論による文字モデルの獲得と草書体文字の生成のこれまでの研究をさらに発展させた.特に,ペンタブレット文字入力装置を用いた書字運動の学習支援システムの開発に着手し,書字運動の繰り返し実験による学習過程の分析や文字の評価などを行なった.評価は時間領域として書字時間の推移等,平面パターンとして視覚誘導場による評価,など行った. 4.プロトタイププログラムライブラリの開発:最適スプラインの理論と応用に関する各課題に対して作成してきたスプラインの設計プログラムおよび応用プログラムの整理し,ライブラリを作成した.
|