| 研究概要 |
1.アセットマネジメントにおける性能評価・劣化予測手法の分類と位置づけの検討:性能評価・劣化予測手法を目的に応じて分類整理し,詳細法と簡易法,個別の構造物を対象とした手法と構造物群を対象としたものとして,位置づけを明確にした.
2.メンテナンスとマネジメントの概念の検討:メンテナンスとマネジメントの概念を検討し,両者を有機的に対応づけるための全体構想について検討した.
3.非破壊試験による鉄筋腐食劣化の評価法と劣化進行モデルの拡張:ひび割れ,浮き調査と電気化学的腐食モニタリング手法を組合せて鉄筋腐食劣化の評価法を構築し,マクロセルの進展を考慮した劣化進行モデルの拡張を行った.
4.鉄筋腐食劣化を考慮した塩害劣化RC橋の耐荷性能,断面力の評価とその特性評価:FEMモンテカルロシミュレーションによる手法について検討し,劣化状態による塩害劣化RC橋における断面力再配分特性など,劣化の影響について明らかにした.
5.点検レベルに対応した塩害劣化RC橋の信頼性評価手法の検討:点検レベル(詳細度や難易度)に対応して塩害劣化コンクリート橋信頼性を評価する手法について検討した.
6.アンケート調査による塩害劣化RC橋の健全度評価法の検討:橋梁管理者に対するアンケート調査により塩害劣化RC橋の健全度を評価する手法について検討し,その有効性を明らかにした.
7.マルコフ連鎖モデルによる塩害劣化RC橋の確率論的評価・予測手法の構築:アンケート調査により評価された健全度の結果にマルコフ連鎖モデルを適用することにより,不確定性を考慮した塩害劣化RC橋の確率論的評価・予測手法を構築し,LCC評価とアセットマネジメントへの適用性について検討した.
8.連続繊維シート補強工法および外ケーブル工法による補強効果の評価:塩害劣化したRC部材および橋梁における補強効果について評価し,合理的な補強対策の手法について検討した.
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